GDC07報告会の報告

タイムを競うことが基本のレースゲームはGT3のおかげでつまらないと思うようになってしまっています。
GT3はいくつかの車が欲しいという動機で遊んでいたわけですが、それが非常につらく苦しい道のりで。
しかもあのゲームは微妙な失敗でコンマ以下のタイムが変わってきて、結果失敗ってことが多い。
何とかがんばって車を手に入れたものの、少しテストコースを走らせて終了。何やってんだろう自分、って気分になったわけで。
そんなわけでGT3以降、普通にタイムを競うことがメインのレースゲームは買ってませんでした。
バーンアウトはクラッシュメイン、NFSは警察とのおっかけっこがメイン、マリオカートはレースの皮をかぶったアクションゲーム。
が、ついに解禁されるかもしれない。もちろん、『Forza2』だ。
シェルビーのGT500ですよ、先生!ViperGTSですよ!1969フェアレディZですよ!
…でも、ゲーム内クレジット稼ぐの面倒そうなんだよなぁ。迷う。

先週の土曜日にGDC07報告会に行ってきました。
個人参加だったんですが、なぜか後輩も参加してた。いきなり話しかけられてびびる。
懇親会での話はオフレコなことが多かったのでここでは書けませんが、報告会の方は軽く報告しておこうかと。
行った人の共通見解としては、GDCは大きくなりすぎて全貌を把握できないということ。
あと、ハズレが増えたということ。ハズレというのは聴いてもつまらない講演のことね。
行くことには十分価値があるとのことですが、かなり疲れるので年を取ってるときついとか。
拡大しているのでテーマも判然としないようで、各個人でテーマは違ってきていますね。
新さんの話では、これからは各テーマごとにGDC以外のカンファレンスが増えていくのではないかとのこと。すでにその兆候もあるようです。
プログラムに関する話は少々減ってるみたい。代わりにビジネス関係やゲーム開発手法等が増えているようだ。
海外の日本人スピーカに対する期待もどちらかというとゲーム開発手法や考え方に向かっているらしい。
よく出てきた開発手法はアジャイル開発。林さんのレア社の話でも出てきたし、GoWを作ったクリフ・Bもアジャイル開発でやったとか。
短い期間で小さいものを作り、レビューし、作り直す、を繰り返すアジャイル開発は大規模なプロジェクトでもリスク回避に役立つようです。
PS3の開発話もあんまりなかったらしい。360に関してはポストモーテムがいくつかあったようですが。
Wiiはかなり話題がない。単純なスペックはGCに毛が生えたくらいだから仕方ないけど、コントローラはもっと話があってもいいようなもの。
どうやら、ボタン代わりにモーションセンサを使うのはそんなに難しいことじゃないらしい。
やってみたら普通に出来ちゃった。だから話すことがない。そんな感じらしい。
各講演者の話すGDCの講演についての内容はほとんどがすでに日本で記事になっているものなので、そこまで有用という感じではなかったですね。
ただ、それ以外の話は面白く、興味深い話も多かったです。
やはり開発費の高騰は問題で、新さん曰く、20億なんてバブルはそのうちはじけるでしょう、とのこと。
海外でもPCやXBLAカジュアルゲームがかなり受けてきてるようで、結構利益も出てるらしい。
日本ではDS一強って感じですが、海外もそのうちそれに近い形になるかも。
その前に何とかできるかどうかは…個人的には微妙だと思う。
PS3についてはやっぱり『Home』の話が出てましたが、『SecondLife』も含めて、日本では受けないんじゃないかという意見が多かったです。
技術的には高いということ、そしてその試みは評価されていますが、それがPS3の購入を促進するのは難しそう。
特に『SecondLife』はエロゲーだから、と言われてましたね。話を聞くと結構すごいようだ。
まあ、実態がきちんと紹介されておらず、報道ばかりが先行している今の状態ではうまくいかなくても不思議じゃない気はします。
XBLAは海外ではそれなりに受けるようになってきたけど、日本人から見ると微妙なゲームが多いよね、なんて話もありました。
遊んでみると面白いんですが、確かに見た目微妙なのが多いですね。『斑鳩』が出ればもう少し流行ってくれたりは…しないかな、やっぱり。

私が持っているゲーム業界に対する不安を払拭してくれる内容ではなかったものの、面白い話は十分聞けたので満足でした。