今回は短め。というか、説明忘れてたスマートマテリアルについて。
Shelfウィンドウの [Materials] タブの横には [Smart materials] というタブが存在します。
賢いマテリアル、という意味になりますが、これは通常のマテリアルとは使い方が違います。
通常のマテリアルは Substance Designer を使って作成され、ブラシか塗りつぶしで利用されます。
これに対してスマートマテリアルは複数のレイヤーから構成されたマテリアルで、簡単に言えばフォルダでまとめたマテリアルをショートカット的に利用できるマテリアルです。
使い方は簡単で、[Smart materials] タブから使用したいマテリアルを選んでレイヤウィンドウにドラッグ&ドロップするか、レイヤウィンドウのスマートマテリアルボタンを押して選択するかのどちらかです。
追加すると複数のフォルダ、レイヤーがレイヤウィンドウに追加されるはずです。
これがスマートマテリアルです。
例えば、比較的わかりやすいので "Tire rubber" を追加してみましょう。
Tire rubber というフォルダが追加され、その下に2つのレイヤーが存在しているのがわかるでしょう。
2つのレイヤーはどちらも塗りつぶしです。
最初のレイヤーは高さを設定しておらず、色が黒(完全な黒ではないですが)、ラフネス0.5、メタリック0.0の単色塗りつぶしです。
2つ目のレイヤーはマスクが存在しています。
マスクはAOマップをベースとして、ちょっとレベルをいじって黒がはっきり出やすくなるように調整したものです。
マテリアルの方は "Grunge Map 012" というグレースケールのテクスチャを利用して高さとラフネスを設定するようにしています。
高さとラフネスもレベルで調整されていますね。
追加されたスマートマテリアルはもちろん調整可能です。
Rubber Base レイヤーの色を変えてみれば赤いタイヤゴムも作れます。
このスマートマテリアルはそのまま使用してもいいのですが、どうやってマテリアルレイヤーを作っていけばいいのかの良い指針になると思います。
これを元に勉強し、自分なりのマテリアルレイヤーを作っていくことが可能になることでしょう。
そうして作ったマテリアルをスマートマテリアルとして保存したい、という要望ももちろん出てくることでしょう。
もちろん、これも可能です。
自前のスマートマテリアルを保存したい場合は、まずそのマテリアルレイヤーをフォルダにまとめましょう。
フォルダをダブルクリックして名前を変更します。
例えば上の赤いゴムを保存したい場合、"Red rubber" という名前にでもしましょう。
このフォルダを右クリックし、メニューの中の [Create smart material] をクリックしましょう。
すると設定したフォルダ名と同名のスマートマテリアルが [Smart materials] タブ内に追加されます。
残念ながら、サムネイルは自前で作成しないとダメっぽいです。
同名のスマートマテリアルがすでに存在する場合は、末尾に _1 などの数値が追加されます。
まあ、できるだけ名前が被らないようにするべきでしょうね。
スマートマテリアルについてはそのまま使ってもいいのですが、自分なりにアレンジしたり自前のマテリアルレイヤーを組むのに参考にしたりするといいんじゃないかと思います。
というわけで今回はここまで。
次回こそは投影とかステンシルとかやります。